今回は「膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)」損傷についてお話したいと思います。
膝前十字靭帯(以下:ACL)とは膝関節の靭帯の中で最も重要とされている靭帯で、
ACLを断裂すると膝崩れを生じるためスポーツを行うことが難しくなります。
ACL損傷はそのほとんどがスポーツ活動中に起こります。
主に方向転換、減速や停止、着地動作などで靭帯に強いストレスが加わることで受傷します。
ACL損傷の治療法としては保存療法か手術療法があります。
保存療法は仮に同じスポーツに復帰できたとしても、再び膝崩れを起こしたり、
ベストパフォーマンスを発揮できないことが多いです。
また膝不安定感が大きくなり、半月板損傷などの障害も発生しやすいとされています。
このことからスポーツ復帰を考えた場合は手術療法が第一選択となっています。
手術療法はACL再建術といわれ、手術によりACLの代わりとなる靭帯を移植します。
自分の筋肉である腱を使い、ACLとして移植します。
ACL再建術後におけるリハビリの最大の目標は「※機能的な膝」の獲得です。
術後のリハビリテーションとして炎症やリスク管理に注意しながらスポーツ復帰へ展開します。
次回はACL損傷のリハビリ内容をお伝えします。
※ある物が本来備えている働きのこと