月別アーカイブ: 2019年11月

12月外来担当医師

12月外来担当医師のお知らせ

水曜日

12/4→岩噌医師

12/11→眞田医師

12/18→福田医師

12/25→眞田医師

 

 

土曜日

12/7→野呂瀬医師

12/14→田中医師

12/21→田中医師

12/28→野呂瀬医師

 

となっております。

ご不明な点がございましたら当院へお問い合わせください。

【コラム】骨粗鬆症と治療

骨粗鬆症とは

骨は古くなった骨が吸収される「骨吸収」と、新しい骨が形成される「骨形成」を繰り返しています。そのバランスが崩れ「骨吸収」の働きが上回ると骨がもろくなり「骨粗鬆症」になります。

骨粗鬆症

写真:左は骨粗鬆症の骨 右は健康な方の骨

原因

女性に多く ①閉経 ②加齢 ③遺伝 ④生活習慣(偏食、喫煙や過度の飲酒、屋内生活など) ⑤内服による副作用 ⑥病気(甲状腺機能亢進、関節リウマチ、糖尿病など)などが原因となります。

骨粗鬆症は「骨の生活習慣病」ともいわれ生活習慣病の改善も重要です。

 

症状

自覚症状がほとんどないですが、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。

①     背骨の骨折(腰痛や身長が縮む、背骨が曲がる) ② 手首や太ももなどの付け根の骨折

 

診断

骨密度測定(当院ではDXA法)、必要に応じて採血や採尿検査で骨代謝の確認をします。

 

次回の「骨粗鬆症②」で骨粗鬆症の治療法についてご紹介します。

 

骨粗鬆症治療

骨粗鬆症の薬は大きく3つに分けられ、内服や注射があります。

①     骨吸収を抑える薬 ② 骨形成を助ける薬骨 ③ 吸収と骨形成のバランスを整える薬

 

骨粗鬆症対策・治療

①     骨に重要なカルシウム(目標800㎎/日)、カルシウム吸収に必要なビタミンDやビタミンK、たんぱく質を多く含んだ食品を上手に組み合わせたバランスの良い食事を心がけましょう。

②     散歩や軽い筋力トレーニングなど適度な運動をしましょう(カルシウムが蓄えられやすくなります)。

③     日光を15~30分程度浴びましょう(ビタミンDが活性化しカルシウムの吸収が高まります)。

④     喫煙、過度なアルコール摂取を控えましょう。

⑤     過度なダイエットや偏食を避けましょう。

⑥     処方された薬を自己判断で終了しないようにしましょう。

 

症状が出にくい病気であるものの、進行すると繰り返し骨折することもあります。

骨粗鬆症を理解し、生活習慣を見直し、気になることがあればご相談ください。

 

【コラム】膝前十字靭帯損傷

今回は「膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)」損傷についてお話したいと思います。

 

膝前十字靭帯(以下:ACL)とは膝関節の靭帯の中で最も重要とされている靭帯で、

ACLを断裂すると膝崩れを生じるためスポーツを行うことが難しくなります。

acl1

ACL損傷はそのほとんどがスポーツ活動中に起こります。

主に方向転換、減速や停止、着地動作などで靭帯に強いストレスが加わることで受傷します。

acl2

ACL損傷の治療法としては保存療法か手術療法があります。

保存療法は仮に同じスポーツに復帰できたとしても、再び膝崩れを起こしたり、

ベストパフォーマンスを発揮できないことが多いです。

また膝不安定感が大きくなり、半月板損傷などの障害も発生しやすいとされています。

このことからスポーツ復帰を考えた場合は手術療法が第一選択となっています。

 

手術療法はACL再建術といわれ、手術によりACLの代わりとなる靭帯を移植します。

自分の筋肉である腱を使い、ACLとして移植します。

 

ACL再建術後におけるリハビリの最大の目標は「※機能的な膝」の獲得です。

術後のリハビリテーションとして炎症やリスク管理に注意しながらスポーツ復帰へ展開します。

 

次回はACL損傷のリハビリ内容をお伝えします。

※ある物が本来備えている働きのこと