祐天寺整形外科クリニック

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コラム

【コラム】トレーニングについて

2020/03/15

今回はトレーニングについてです。トレーニングの方法はたくさんありますがどのトレーニングも原理・原則を基に行っております。ではその原理・原則とは何かというと3原理・5原則になります。本日のコラムではこの中の3原理について記載していきます。

3原理

 身体の機能を高める場合は、日常生活以上の負荷(体重以上)を身体にかけることが重要です。

 トレーニングで高めた体力や筋肉量も途中でやめてしまえば元のレベルに戻ってしまいます。現在の体力や筋力を維持するためには継続して行う必要があります。

 

③ 部分的に向上させたい部位や能力に見合ったトレーニング負荷をそれぞれの部位にかける必要性があります。

以上が3原理です。

次回の記事では5原則について記載します。

【コラム】肩関節周囲炎について

2020/03/1

<肩関節周囲炎=いわゆる四十肩とは>

中高年の方が悩まされる肩の痛み、いわゆる四十肩」は40歳台を中心とした中年以降に発症する「肩疾患の総称」です。

明らかな原因なく発症し、「疼痛と可動域制限」がみられます。

髪を結ぶ、着替えなど」の日常生活動作が障害されます。

一般的に①急性期②亜急性期③慢性期の3つに分けられ、それぞれの時期2に応じた対処が必要です。

肩1

 

<症状>

①  急性期(痛みが強い時期)

きっかけなく肩の痛みや違和感から始まり、「運動時痛」に加えて「夜間痛」が出現します。急速に増悪し、痛みで動かせなくなり、徐々に関節が硬くなっていきます。

※夜間痛とは夜の眠りを妨げる痛みをいいます。

 

②拘縮期(肩の動きが悪くなる時期)

徐々に安静時痛や夜間痛は軽減しますが、「肩関節が拘縮し可動域制限」が残ります。動かす際に突っ張るような痛みが生じます。

 

③緩解期(症状が改善する時期)

殆どの痛みが軽減し、関節可動域も改善してくる時期です。

日常生活動作に支障はなくなります。

 

最後に・・・

四十肩はある時期を過ぎれば自然と良くなると言われています。

ただ、自然に良くなるという思い込みによって、痛みに耐えながら日常生活や仕事を続け、悪化してから来院し、治療に難渋するケースも珍しくありません。

コラムをご覧の方で症状が当てはまる方、2~3週間程度経過しても症状改善の兆しがない場合、一度診察で診てもらいましょう。

 

次回は各病期ごとの治療方法についてお話しします。

【コラム】膝前十字靭帯損傷術後のリハビリテーション4

2020/02/15

前回に引き続き前十字靭帯術後のリハビリについてです

 

〇スポーツ期(競技復帰以降)

 目的競技復帰後のフォローアップ
リハビリ内容
 復帰直後はいきなりすべての練習メニューに参加するのでなく、徐々に時間・練習量を増やしていくことが望ましいです。当院では復帰後もその都度患部の状態や動作のチェックを行い完全復帰までのサポート行います。競技復帰してからも、自身が思うように動けていない、不安感・疼痛が出現したりなど十分なパフォーマンスを発揮できないことがあると思います。その際には再び、問題とされている機能不全を見つけ出し、さらなるアプローチを行い競技復帰へのサポートを行います。

 

ACL復帰後1 ACL復帰後2

【コラム】膝前十字靭帯損傷術後のリハビリテーション3

2020/02/1

前回に引き続き前十字靭帯術後のリハビリについてです

〇術後中期~後期(6か月以降)
 目的:競技復帰への準備段階、再発予防

リハビリ内容
術後6か月からは部分的に練習復帰します。競技に必要とされる機能の獲得を目指した競技特性を考慮したトレーニングを実施していきます。また復帰後、再受傷させないための大事な時期だと言えます。膝関節周囲の筋力が改善したからといって再発が防げるとは限りません。各種競技における特有の動作の中で、いかに膝関節への負担を減らし、ストレスなく動ける動作の獲得がポイントとなってきます。

 

次回のコラムでは引き続き前十字靭帯損傷術後、競技復帰後のリハビリテーションについてお伝えします。

【コラム】膝前十字靭帯損傷後のリハビリテーション2

2020/01/15

前回に引き続き前十字靭帯術後のリハビリについてです

術後3か月以降は運動量・負荷を上げていき、スポーツ復帰を目指したリハビリが中心となります。

ジャンプ・アジリティ(方向転換・加速・減速など)・ランニング・ダッシュなどの基本的な動作から競技特性を考慮した複合動作を行う時期です。

 

〇術後中期~後期(3~6ヶ月)
 目的練習参加への準備、全身の連動性・耐久性の改善、負荷量の増加。

リハビリ内容
 手術後3か月からは練習へ参加するための準備期間となります。そのため、運動量・負荷を上げていく時期にな

ります。片足でのスクワットやジャンプ動作・止まる動作・切り返す動作・ダッシュなどを行っていき、膝だけでなく股関節や足関節、体幹を含めた全身の連動性や全身耐久性の再獲得が必要となってきます。

ただし、この時期から負荷を上げていきますが、膝の不安定感や再受傷の恐怖感などがあるため無理に上げていく必要はありません。個々の状態に応じて負荷量を決定します。

 

次回は術後後期以降(6ヶ月~)のリハビリテーションについて掲載します。