スポーツ整形外科・一般整形外科・リハビリテーション科
【コラム】ストレッチについて
2019/10/29
今回は、皆さんが普段行っているストレッチの目的や方法について説明していきます。
今回紹介するストレッチは、①スタティックストレッチ、②ダイナミックストレッチです。
そもそも、ストレッチを行う目的は、大きく3つと言われています。
1、コンディショニング
2、リハビリテーション
3、傷害予防
これは、ストレッチにより筋肉の緊張(硬さ)を緩める、関節可動域の増加、循環の促進による疲労物質の除去が得られるからです。
それでは、ストレッチの方法と特徴について説明していきます。
①スタティックストレッチ
スタティックストレッチは反動や弾みをつけず、筋肉をゆっくり伸ばしその状態を20秒〜30秒程度維持する方法です。つまり、ストレッチをしている間は身体を動かさずに行います。
このストレッチの特徴は、ゆっくり行うことで、筋肉痛を起こさず安全に筋肉の柔軟性が獲得できるということです。また、このストレッチは方法が簡単で、一人でも実施できます。
②ダイナミックストレッチ
ダイナミックストレッチはその名の通り、ダイナミックな動作で伸ばしたい筋肉を伸ばし、伸ばしきったところで止めて筋肉を伸ばす方法です。
このストレッチの特徴は、筋肉の弾性力を高める積極的な柔軟性トレーニングであるということです。しかし、効果的に実施するためには、正確な動作でなければならないため、スタティックストレッチより難易度が高くなります。
最後に2つのストレッチの使い分けについて説明します。
一般的に、運動前はダイナミックストレッチを組み入れた方が効果的だと言われています。また、クーリングダウンではダイナミックストレッチよりも、スタティックストレッチを行うことで、筋肉の疲労による痛みの軽減や柔軟性の改善が得られます。
今回は2つのストレッチについて紹介しましたが、それ以外にも徒手抵抗によるストレッチやブラジル体操として有名なバリスティックストレッチなどがあります。興味のある方は是非調べてみてください。