スポーツ整形外科・一般整形外科・リハビリテーション科
【コラム】足関節捻挫について
2019/09/1
今回のテーマは【足関節の捻挫】です。
その中でも特に多いとされている内反捻挫(内側に捻って痛める)についてと捻挫した時の対処法についての記事です。
内反捻挫はスポーツ動作に限らず日常生活でも頻繁にみられる外傷です。
足首を内側に捻った際に、足首の外側の靭帯が引っ張られることで損傷します。
捻挫は靭帯の損傷といわれています。
特に損傷されやすいとされている前距腓靭帯は外のくるぶしの前部分の関節を支えています。
「損傷レベルは1~3度に分けられており、
1度は靭帯の断裂が生じず明らかな腫れや皮下出血がみられないもの
2度は靭帯の部分断裂が生じ、軽い腫れや皮下出血を伴うもの
3度は靭帯が完全に断裂し高度な腫れと皮下出血を伴うもの
とされています。」
靭帯の損傷具合によって固定の強さや期間が変わってきます。重症な場合は体重をかけないように制限する場合もあります。
スポーツや日常生活で捻挫してしまった時の対処法ですが、
「RICE」処置が推奨されています。
Rest安静
Icing冷却
Compression圧迫
Elevation挙上
これらの頭文字をとったもので、炎症や出血を抑えるための応急処置です。
一度捻挫をすると、繰り返し捻挫をしやすいことが経験上あるかと思います。
それは靭帯のみでなく、もともとの足首の硬さまたは、一度捻ったことによる足首の不安定性が関係するとされています。
次回は足関節捻挫に対しての簡単な運動をご紹介します。