スポーツ整形外科・一般整形外科・リハビリテーション科

コラム

アイシングケアについて

2020/08/3

アイシングケアは術後やケガ直後の急性期に用いられるイメージがありますが、すべての【炎症に伴う痛み】に対する重要なケアです。

急性期や慢性期の炎症による痛み、痛みがなくても炎症予防のためにアイシングケアを行う必要があります

<アイシングケアの目的・効果>

目的:「疼痛の軽減」「腫脹や浮腫の軽減」

効果:患部を冷やして低温にすることで、患部の神経伝達速度が低下するために痛みを軽減させることができます。

また、患部周辺の血管を冷やし収縮させ、炎症反応による血管の腫脹を抑えたり、血清たんぱく質が血管外へと流出するのを抑えることで、腫脹や浮腫を軽減させることができます

アイシング

<アイシングケアの方法>

・急性期の場合

急性期:受傷直後のケガなどに応急処置として行うケア

方法 ビニール袋やアイスバックに氷を入れて、患部を冷却します。15~20分冷却したら(患部の感覚がなくなったら)はずし、また痛みが出てきたら冷やします。これを繰り返します。(1日1~3回)

・慢性期の場合

慢性期:関節炎・テニス肘などの炎症を伴う痛み、捻挫や骨折の回復期・慢性期の炎症を伴う痛みに対するケア。また、これらの罹患時に痛みがなくても炎症が再燃・悪化しないようにするためのケア

方法 保冷材や氷の入った袋を直接患部に当てます。当てガーゼを挟む必要はありません。

可運動後や負荷のかかる動作後、仕事や学校からの帰宅後に1回15~20分冷却する。

 

注意❕❕ 湿布の貼付は消炎にはなりますが、アイシング効果はありません。

 

 

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