スポーツ整形外科・一般整形外科・リハビリテーション科
【コラム】膝前十字靭帯損傷後のリハビリテーション2
2020/01/15
前回に引き続き前十字靭帯術後のリハビリについてです
術後3か月以降は運動量・負荷を上げていき、スポーツ復帰を目指したリハビリが中心となります。
ジャンプ・アジリティ(方向転換・加速・減速など)・ランニング・ダッシュなどの基本的な動作から競技特性を考慮した複合動作を行う時期です。
〇術後中期~後期(3~6ヶ月)
目的:練習参加への準備、全身の連動性・耐久性の改善、負荷量の増加。
リハビリ内容
手術後3か月からは練習へ参加するための準備期間となります。そのため、運動量・負荷を上げていく時期にな
ります。片足でのスクワットやジャンプ動作・止まる動作・切り返す動作・ダッシュなどを行っていき、膝だけでなく股関節や足関節、体幹を含めた全身の連動性や全身耐久性の再獲得が必要となってきます。
ただし、この時期から負荷を上げていきますが、膝の不安定感や再受傷の恐怖感などがあるため無理に上げていく必要はありません。個々の状態に応じて負荷量を決定します。
次回は術後後期以降(6ヶ月~)のリハビリテーションについて掲載します。