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コラム
【コラム】脊柱管狭窄症について1
2020/08/13
今回は脊柱管狭窄症についてお伝えしていきます。
<病態>
・加齢による椎間板や腰椎周囲の靭帯、腰椎の関節の変性・肥厚によって、背骨の神経の通り道である脊柱管が狭まり、内部の脊髄や神経が圧迫され、腰痛や下肢の痛み・しびれなどさまざまな症状が出る病気です。
・脊柱管狭窄症には、狭窄される部位によって三つの種類があります。
馬尾型:馬尾神経が圧迫されることによって、両足のしびれや脱力感がみられます
神経根型:神経根が圧迫されることによって、主に片足の痛み・しびれがみられます。
混合型:上記両方の症状が出現する可能性があります。
<症状>
・特徴的な症状は、神経性間欠跛行があります。間欠跛行とは、しばらく歩くと痛みやしびれが現れるために歩行困難となりますが、休憩を取ることで再び歩くことができる症状です。脊柱管狭窄症でみられる間欠跛行の場合には、歩行によって悪化した下肢症状が前傾姿勢での急速によって速やかに回復する、前傾姿勢での歩行や自転車では下肢症状が出現しにくいといった特徴があります。
・その他の症状として、おしりから足にかけての痛み・しびれ、腰痛、排尿障害が現れることもあります。
・脊柱管は腰を反ることで症状が出現・悪化しやすいため、座っている状態よりも立っている状態や、歩いている時に症状が出現しやすくなります。
<原因>
・脊柱管狭窄症の原因として最も多いのは、加齢です。加齢によって脊柱周囲の組織が変性し、変性した組織によって脊柱管が狭窄されてしまいます。
次回は脊柱管狭窄症の治療法についてお伝えしていきます。
自賠責保険について2
2020/08/3
今回は交通事故の被害者になってしまったらどうしたらいいのか?をご説明します
突発的なアクシデントに混乱すると思いますが、まず落ち着いて行動することが大切です
① ケガ人がいる場合は、何よりもまず救護を行いましょう
人命が第一です。ケガ人がいる場合には救急車を呼ぶとともに、必要に応じて応急救護を行います
② 警察へ連絡しましょう
些細な事故であっても、必ず警察への届け出をしましょう。交通事故証明書がないと、保険金の支払いを受けられない場合があります
③ 相手方の確認をしましょう
氏名、住所、電話番号、生年月日、ナンバープレートなどを確認しましょう。相手方の保険会社(自賠責保険・自動車保険)がわかる場合には、証券番号や連絡先も確認しましょう。
併せて目撃者の確保もしましょう
第三者の意見は万が一、相手とトラブルになった際などに効果があるため、通行人など交通事故の目撃者がいれば、その証言をメモしましょう
また、氏名や連絡先を聞いておき必要ならば証人になってもらうよう依頼しておきましょう
記憶が鮮明なうちに自ら現場の見取り図や事故の経過、写真などの記録を残しておくことも大切です
④ 保険会社へ連絡しましょう
どのような事故でもまずは保険会社に相談しましょう。また、その場では絶対に口約束などをしないようにしましょう
⑤ 医師の診断を受けましょう
その場では軽症だと思っても、あとで意外とケガが重かったという例もあります。速やかに医師の診断を受けましょう
事故後、速やかに受診しない場合には、交通事故との因果関係が認められないことがあります
アイシングケアについて
2020/08/3
アイシングケアは術後やケガ直後の急性期に用いられるイメージがありますが、すべての【炎症に伴う痛み】に対する重要なケアです。
急性期や慢性期の炎症による痛み、痛みがなくても炎症予防のためにアイシングケアを行う必要があります
<アイシングケアの目的・効果>
目的:「疼痛の軽減」「腫脹や浮腫の軽減」
効果:患部を冷やして低温にすることで、患部の神経伝達速度が低下するために痛みを軽減させることができます。
また、患部周辺の血管を冷やし収縮させ、炎症反応による血管の腫脹を抑えたり、血清たんぱく質が血管外へと流出するのを抑えることで、腫脹や浮腫を軽減させることができます
<アイシングケアの方法>
・急性期の場合
急性期:受傷直後のケガなどに応急処置として行うケア
方法 ビニール袋やアイスバックに氷を入れて、患部を冷却します。15~20分冷却したら(患部の感覚がなくなったら)はずし、また痛みが出てきたら冷やします。これを繰り返します。(1日1~3回)
・慢性期の場合
慢性期:関節炎・テニス肘などの炎症を伴う痛み、捻挫や骨折の回復期・慢性期の炎症を伴う痛みに対するケア。また、これらの罹患時に痛みがなくても炎症が再燃・悪化しないようにするためのケア
方法 保冷材や氷の入った袋を直接患部に当てます。当てガーゼを挟む必要はありません。
可運動後や負荷のかかる動作後、仕事や学校からの帰宅後に1回15~20分冷却する。
注意❕❕ 湿布の貼付は消炎にはなりますが、アイシング効果はありません。
【コラム】肩関節周囲炎について~リハビリ編~
2020/07/1
今回は、3月にコラムとしてあげました、【肩関節周囲炎について】 のリハビリ・治療編をお伝えしていこうと思います。
<治療>
① 急性期(疼痛期)
この時期は「肩を安静にし、炎症を減少させる」ことが最も重要です。
無理やり動かすことで悪化させ、来院される方も多いです。
2週間程度で炎症が落ち着くことが多いですが、炎症が持続している場合は、注射なども検討します。
夜間痛があり、痛くて眠れないという方は下の図の姿勢をお試しください!肩の負担を減らすことができます。
<ポイント>
右肘が肩よりも高い位置になるように右肘の下にタオルを敷きましょう。
② 亜急性期(拘縮期)、 緩解期(慢性期)
急性期の炎症による痛みが軽減し、「肩関節の硬さ」が主な問題になる時期です。この時期から「愛護的に可動域を改善する運動療法」が適応になります。肩だけでなく、「肩甲骨や背骨の柔軟性を改善する」ことが、痛みの軽減や再発予防で重要になります。
※上図は運動療法の一例です、全ての方に適応するわけではありません。
最後に・・・
同じ四十肩でも症状や原因は1人1人異なります。
肩自体が硬い方、姿勢が悪く結果的に肩に負担がかかっている方など。
リハビリでは、肩だけではなく身体の動き方や姿勢をチェックし、その方に適した運動を提供することで、早期の改善を目指します。
自宅でできる体操【下肢編⑥】
2020/06/17
前回に引き続き自宅でできる体操【下肢編⑥】をご紹介します。
今回は座った状態で行うもも上げです。
目的:下肢筋力の向上(腸腰筋)、歩行時に足を振りだす役割を担っています。また、骨盤を起こす筋肉でもあるため座った状態で良い姿勢を保つためにも重要な筋肉になります。
<方法>
①座って姿勢を良くした状態からスタートします。座面は膝より高い方がよいです(写真1)
②ももの付け根を意識してももをあげます(写真2)
ポイント:(写真3)のように背中が丸まらないようにしましょう。足のうらが床から少し浮くだけでも効果はあります
(写真1) (写真2) (写真3)