スポーツ整形外科・一般整形外科・リハビリテーション科

新着情報

9月の水曜日外来担当医師のお知らせ

2017/08/30

9月の水曜日外来担当医師は下記の通りになります。

9/6  AM Dr.林   PM Dr.本田

9/13  AM Dr.林   PM Dr.眞田

9/20 AM Dr.林   PM Dr.福田

9/27 AM Dr.林   PM Dr.本田

お手数おかけ致しますが、よろしくお願い致します。

何かあれば、問い合わせて頂ければ幸いです。

トレーニングセンターからのお知らせ

2016/06/27

トレーニングセンターのホームページが新しくなりました。

 

 

 

祐天寺トレーニングセンターページ

 

 

 

 

コラム~腱板断裂④~

2016/01/28

 

今回は腱板断裂のリハビリについてお話しさせて頂きます。

 

 

腕が挙がるためには、脊柱(背骨)や肩甲骨や鎖骨などの正しい動きが必要になります。

そのため、脊柱、肩甲骨、鎖骨がきちんと動くようになると、腕は誘導されるように楽に挙げられるようになります。

 

 

例えば、猫背のような姿勢だと脊柱、肩甲骨、鎖骨が十分に動けなくなってしまいます。

このまま無理腕を挙げたり、腕を回したりすると肩峰と上腕骨頭がぶつかり合うことになります。

 

そうすると、断裂した筋肉がより傷むことや、痛みがより強く出るなど様々な危険があります。

 

 

 

また、腱板が完全に切れてしまっていても、中には腕を挙げられる人もいます。

つまり、腱板が腕を挙げる動作のすべてを担っているのではなく、周りの筋肉も上手く使えると、腱板断裂している状態でも腕を挙げられるようになります。

 

 

ここで、自宅でも簡単にできる肩甲骨周りの筋肉のトレーニング方法を紹介します。

1.肩甲骨内転

左右の肩甲骨を脊柱に近付け、胸を張るようにするトレーニングです。

これは、猫背のような姿勢の予防、改善だけでなく、腕を挙げるときに必要な脊柱の動きの練習にもなり、比較的痛みが少なく簡単にできるトレーニングになります。

内転

 

2.負荷量が高い肩甲骨トレーニング

ボールを使いながら壁を押すようにすることで、肩甲骨を安定化させる作用のある筋肉を鍛えることができます。座った状態や立った状態よりも、仰向けで寝ている状態のほうが腕が挙がりやすい場合は、肩甲骨の安定化に関わっている筋肉の機能が低下している可能性があります。そのため、肩甲骨を安定化させる作用のある筋肉のトレーニングをすることで、より腕を挙げやすくなります。

肩甲骨スタビリティ 

ここでは、代表的な2つのトレーニング方法を紹介しましたが、人によっては痛みが出てしまう場合もあります。そのため、一人ひとりに合った方法でリハビリを進めていくことが大切になります。

 

また、肩の痛みがある場合は痛みを避けようとして別の部位に過剰な負担をかけるような姿勢をしがちです。その結果、二次的な痛みを生じることもあるため、トレーニングだけではなく、ストレッチやリラクゼーションすることも大切なリハビリの一つになります。

 

今回で腱板断裂についてのお話しは最後になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

 

コラム~腱板断裂③~

2015/11/28

 

 

今回は腱板断裂の治療法についてお話しします。

 

腱板断裂は多くの場合、外来通院での治療で症状が軽くなります。そのため手術をしない保存療法が第1選択となることが多いです。しかし、保存療法の効果が認められない場合や腱板断裂が広範囲の場合、筋力低下が著しく日常生活に不便がある場合などは手術療法を選択します。

 

 

〇保存療法

 ・安静…まずは痛めてしまった肩を休めていきます。腱板断裂の原因は肩の使いすぎによるものが多くを占めます。そのため無理をせず安静にし、肩を休めることも大切な治療の1つとなります。

 

 ・活動制限…肩を使うスポーツや重い物を持つなど肩に負担をかけるような活動を制限する必要もあります。また、日常生活の中では痛みのでるような動きや姿勢を避けることも必要になります。5

 ・注射…夜間痛や動作時痛などの痛みが日常生活での苦痛がある場合や痛みによりリハビリが進まない場合などに行います。炎症や痛みが強い場合にはステロイドの注射をして、炎症や痛みを抑えていきます。

それでも炎症が残る場合、関節の動きを良くする目的でヒアルロン酸を注射することもあります。

 

この他に、ロキソニンやシップなどの塗り薬や貼り薬も併用する場合もあります。

 

保存療法にはリハビリによる治療も含まれますが、リハビリについては次回のコラムで

お話しさせて頂きます。

 

 

 

〇手術療法

 保存療法による通院治療を行っても、肩の引っ掛かりによる痛みが取れない場合や、力が入らず腕が挙がらない場合には手術によって断裂部分の縫合をします。また、腕を挙げる動作を必要とするスポーツや仕事に復帰を望む場合にも手術を行うことがあります。

 

 手術療法には主に①オープン法、②関節鏡法、③ミニオープン法の3つがあります。

 ①オープン法…歴史のある方法で、大きな断裂に選択されることが多いです。三角筋を    肩峰から切離することで直接的に腱板断裂を確認できる特徴があります。オープン法では肩峰の骨棘を切除する肩峰形成術を併用することが多くあります。オープン法は腱移行術、腱移植などを併用する場合に良い方法となります。

 

 

 ②関節鏡法…関節鏡というものを関節内に入れて手術を行います。モニターに映った関節内の映像を見ながら小さい手術器具を用いて手術を行います。関節鏡はとても小さいため、手術による傷も小さくなります。

 

 

③ミニオープン法…関節鏡を用いて肩峰の骨棘を切除した後に腱板を修復します。オープン法との違いは三角筋を肩峰から切離しないところにあります。

 

 

このように腱板断裂は症状により様々な治療法が選択されます。

次回は保存療法のなかでもリハビリについてお話しさせていただきます。

 

コラム~腱板断裂②~

2015/11/18

 

前回に引き続き腱板断裂についてお話しさせて頂きます。

腱板断裂が起こる原因には大きく分けて3種類あります。

 

1つ目は肩関節の解剖学的構造によるものです。

腱板は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という4つの筋肉で構成されていて、その中でも腱板断裂の多くは棘上筋に生じるとされています。

 

棘上筋は棘上窩という肩甲骨の上部から始まっていて、肩峰と肩甲上腕関節の間の狭いトンネルを通過しています。

腕を上へ挙げる時に、棘上筋は上腕骨頭を関節窩に引き付ける力を発揮することで円滑な肩関節の動きができるようになります。

しかし、何らかの原因で棘上筋による関節窩へ引き付ける力が発揮されず、腕を挙げるときに上腕骨頭が上へ持ち上がってしまうと肩峰と肩甲上腕関節の間のトンネルはさらに狭くなります。

 

そのとき、棘上筋が肩峰との衝突や摩擦を繰り返すと、損傷や断裂が生じてきます。

このような腱板断裂は主に野球の投球動作やバレーボールのスパイクなどオーバーヘッドスポーツでの繰り返し動作に多く起こるとされています。

 

 

2つ目は、年齢や老化によるものです。

年齢や老化により腱板断裂が起こる原因はさらに①反復動作によるもの、②循環障害によるものの2つに分けられます。

 

  1. 反復動作によるものには野球やバレーボールのような肩を使うスポーツにより腱板断裂が起きる可能性が増加します。それだけではなく、洗濯や物干し、布団の上げ下ろしなどの家事動作も原因の1つとなる可能性があります。
  2. 循環障害によるものには、年齢とともに腱板に必要な血流が減少すると考えられており、栄養障害により県の老化を加速させます。さらに喫煙も循環障害を引き起こす原因の1つとされているため、腱板断裂の危険性が高くなります。

腱板断裂の多くはこれらの様々な原因があり、長い時間をかけてすり減った結果引き起こされることが多く、さらに、使用頻度の高い利き腕に多く発症するとされています。

 

 

3つ目は、外傷によるものです。転んだ時に手をついたとき、肩を強打したときに多く、特にコンタクトスポーツや交通外傷など大きな外力により発症することが多いです。

 

 

腱板断裂の症状は、肩関節痛が最も多く、筋力低下や腕が挙げられない(可動域制限)などがあります。肩関節痛には腕を挙げる時の痛みや夜間痛があり、夜間痛には、同じ姿勢を続けることができない、肩を下にして眠れないなどがあります。

筋力低下では、ハンドルを握って長く運転できない、後ろの物を取れない、下の物は持ち上げられるが、物を上へ差し上げられないなどがあります。可動域制限は断裂後の炎症や痛みによって起こります。

 

これらの症状は腱板断裂で必ずしも起こることではなく、痛みや筋力低下、可動域制限がほとんどない無症候性のものも多く存在しているとされています。

 

 

今回は腱板断裂がどのようにして生じてしまうのか、腱板断裂が生じてしまったらどのようなことが起こるのかをお話しさせて頂きました。

次回は治療法についてお話しさせて頂きたいと思います。

 

 

PAGE TOP